ソラナックスの効果
ソラナックスはベンゾジアゼピン系の緩和精神安定剤として日本では1984年に初めて認可された薬で、アメリカ国内でも抗不安薬処方の第1位となっています。
日本でもジェネリック品として、他社から同成分の薬も登場していますが、中でもメジャーなのはこのソラナックスとコンスタンあたりとなります。
ソラナックスには、抗鬱作用と共にこわばった筋肉を緩めるような作用もあるので、肩こりや腰痛などにも処方されることがある有用性の高い薬で、近年ではパニック障害や強迫神経症にも有効だということでよく利用されているのです。
こわばった筋肉を緩める作用は、緊張型頭痛にも有効です。ソラナックスは情動と関係のある大脳辺縁系や視床下部に作用するということで、ストレスを和らげて不安や緊張などを取り除きますが、意識や精神活動まで影響が及ばない用量で使われることが多く、そのため催眠作用は軽く、若干の筋弛緩作用程度の副作用なので、基本的には穏やかで安全域の広い薬剤とされています。
主に心身症や不安、緊張、抑うつ、睡眠障害などの治療で、用量としては、１回０．４ミリグラムの錠剤を1日を３回服用するのが標準です。（錠剤の規格は0.4mg錠と0.8mg錠と2種類があります）